
11月10日(月)
万江阿蘇神社 秋季例大祭
熊本県山江村にある 万江阿蘇神社 では、例年11月10日に秋季例大祭が執り行われます。祭りでは、地域の五穀豊穣や村の安寧を願う神事が行われ、球磨神楽 の奉納によって、伝統の祈りと芸能が境内に響き渡ります。祭礼の時期、境内の大イチョウは黄金色に染まり、朱の鳥居と色づいた木々が織りなす秋の景色は、まさにこの季節ならではの荘厳な美しさです。








神事が始まると、笛と太鼓の調べが境内に響き渡り、舞人たちによる 球磨神楽 の奉納が厳かに進みました。澄んだ秋の空気の中、その音色と舞は参拝者の胸に静かに染みわたり、一振りごとに、時間が止まるような不思議な神聖さを感じました。
大滝自然森林公園
熊本県球磨郡五木村上小鶴に位置する「大滝自然森林公園」は、緑豊かな森林に囲まれた癒しのスポットです。落差約35 mの大滝が流れ落ち、その飛沫が渓流沿いの遊歩道にまで届き、まるで自然のシャワーを浴びているかのような体験ができます。アカガシやブナ、ヒメシャラなど、樹齢100年級の木々が並び、四季折々に変化する風景を感じながら散策することができます。






落差約35 mの滝は、渓流の音とともにゆるやかに視界に現れ、その飛沫が遊歩道まで届く瞬間は、まるで自然のシャワーを浴びているかのよう。野趣を感じる遊歩道を進んでいくと、苔むした岩や透明な流れ、鮮やかなグリーンの木々に囲まれ、心がすっと静まる体験でした。
白滝公園
熊本県球磨郡五木村小鶴(県道25号線 小鶴トンネルそば)にある白滝公園は、実際には滝ではなく、 高さ約70 m・幅約200 mの切り立った石灰岩の断崖 がまるで滝のように見えることからその名が付けられています。




山里の秋がじわりと始まっていることを感じました。緑の葉の中にほんの少し黄色に染まる木々が混ざっていて、まるで「もうすぐ燃えるような紅葉が始まるよ」と自然からの声が聞こえてくるようでした。
11月11日(火)
里宮神社
熊本県球磨郡湯前町にある「里宮神社」は、市房山(みふさやま)を神体として祀る市房山神宮の下宮(里宮)として、山上の本宮へ登ることが難しい方々のために昭和9年に再建されました。この神社は古くから 縁結びの神さま としても知られ、地域住民や参拝者から信仰を集めています。








境内の「大もみじ」が少しずつ色づき始めており、鮮やかな赤と黄、そしてまだ残る緑の葉が混ざり合った景色がとても印象的でした。秋の訪れを肌で感じるひととき。落ち着いた雰囲気の中で、これから訪れるであろう紅葉のピークを思い描きながら、時間の流れをゆったりと味わいました。
魚八
熊本県球磨郡湯前町中里にある「魚八」は、海産物を中心とした和食を提供する老舗店です。店内には大きな生け簀があり、毎朝熊本・福岡・鹿児島から直送される鮮魚を使った刺身・天ぷら・寿司などが人気です。宴会対応も可能で、座敷や個室が備えられており、団体利用にも適しています。






刺身定食では、新鮮な魚介が厚く切られており、口に入れた瞬間、海の風味が広がります。添えられた味噌汁や小鉢まで丁寧に仕上げられており、定食としての満足感がしっかりありました。一方の天丼セットは、サクサクの衣をまとった天ぷらが丼いっぱいに載せられていて、衣の軽さと食材のシャキッとした食感のバランスが絶妙でした。
YUNOMAE AR ART GALLERY
YUNOMAE AR ART GALLERYは、熊本県球磨郡湯前町の『湯前駅』に設けられたAR(拡張現実)アートの体験型イベントで、スマートフォンアプリを使って田舎の風景にデジタルアートを重ね、訪れた人が「町を歩きながら」「写しながら」「参加しながら」楽しむ新しい観光・文化の仕掛けです。




実際に YUNOMAE AR ART GALLERY を体験してみると、田舎町の風景とスマホを通じたデジタルアートが思いがけず鮮やかに融合する“驚き”と“発見”の連続でした。湯前駅前のぼり旗を見つけ、QRコードを読み込むと、画面越しに現実の景色に重ねられた3Dのアート作品が現れ、普段通り過ぎてしまう街角がまるで別世界の入口のように変わる瞬間が印象的です。
11月12日(水)
岡原熊野神社
熊本県球磨郡あさぎり町北岡原に鎮座する 岡原熊野神社 は、約五百五十年前に当地の氏子らが遠く 熊野那智 より「熊野三所権現」を勧請して社を建立したと伝えられています。祭神には 伊邪那美命・速玉男命・家津美御子命 の三柱を祀り、毎年11月19日には例大祭が斎行されます。




岡原熊野神社への参拝は“訪れるだけで完結する観光”ではなく、“時間を潜るような体験”でした。もし次回訪れるなら、例大祭の日程に合わせて足を運びたいと思います。
おもちゃと人形のコグマランド
熊本県人吉市下青井町に位置するコグマランドは、1970年の創業以来、子どもたちの“遊び”と日本の“節句文化”を次世代へとつなぐ拠点として、地域に根ざした歴史を築いてきました。店内では、男の子・女の子・赤ちゃん向けのおもちゃから、ひな人形・五月人形・鯉のぼり・盆提灯に至るまで、お節句を彩る豊富なラインナップを揃えています。








熊本県人吉市下青井町にある「コグマランド」は、大人にとってもまさに“夢の楽園”。男の子・女の子・幼児向けのおもちゃが所狭しと並び、プラモデルやボードゲーム、ぬいぐるみまでもが、どれも手に取りたくなる魅力にあふれていました。幼い頃に夢中になったあのワクワク感がよみがえり、思わず夢中で写真を撮ってしまいました。
11月13日(木)
青井阿蘇神社 菊花展
毎年秋、国宝に指定された青井阿蘇神社の境内では、球磨菊花会が丹精込めて育てた色とりどりの菊の花が、「菊花展」として一般公開されます。楼門や拝殿を背景に並ぶ大輪の菊は、七五三参りの賑わいとともに、境内に華やかな秋の彩りを添え、参拝者に季節の風情と歴史の重みを伝えます。






境内に一歩足を踏み入れると、鮮やかに咲き揃った菊の花々が迎えてくれました。色とりどりの菊が、静かで厳かな神社の空気をやさしく彩り、その光景だけで心が安らぎました。秋の訪れとともに咲き誇る菊と、国宝に指定された歴史ある社殿 — 青井阿蘇神社 の境内に広がる静謐な佇まいは、まさに四季と伝統が交差する特別なひとときでした。
レストラン正鈴
熊本県人吉市下原田町字瓜生田 483-2に位置するレストラン正鈴は、国道219号沿いに“船の形をした建物”が目印の和食・海鮮料理店です。地元・球磨川の鮎や熊本名物の馬刺し、新鮮な刺身など地域の味を活かした料理を、「ボリューム満点」「リーズナブルな価格」で提供しており、昼の丼物・パスタ・うどんなどから夜の宴会コースまで幅広く対応しています。












和食を中心に魚介、定食、丼、麺類などメニューの幅広さに圧倒され、「今日は何を頼もうか」とワクワク。実際に運ばれてきたセットは、鮮度ある刺身や揚げたての天ぷら、ご飯の量もしっかりで、「ボリューム満点」「コスパ良し」という評判が実感できました。
11月14日(金)
彩色三昧 ふじ
熊本県球磨郡錦町にある「ふじ」は、新鮮な魚介と和のもてなしが楽しめる割烹料理店です。こちらの店の大きな魅力は、“生けすを備え、新鮮さにこだわる”点。水揚げされたばかりの魚を使った刺身や海鮮料理は格別で、地元の人はもちろん、旅の途上の訪問客にも喜ばれる定番となっています。季節ごとの海の幸や山の幸を活かした和食は、旬の味覚と和の空気を感じながら、四季折々の食体験を味わうことができます。












落ち着いた和の雰囲気の店内に入ると、ほどよい静けさと木の温もりに満ちた空気が迎えてくれ、まずその“佇まい”に安心感を覚えました。料理には地元の旬の野菜や山の幸がふんだんに使われ、味付けは濃すぎず、素材の良さを引き出す上品さが際立っています。会話と箸が自然に進み、年配の方から子どもまで、誰もがゆったり楽しめる“和のごちそう”でした。
里宮神社
秋季例大祭 御夜祭
里宮神社の秋季例大祭は、毎年11月15日に行われる「五穀豊穣感謝祭」です。その前夜には、秋祭り(例大祭)の“前夜祭”にあたる行事として、神楽の奉納が行われます。この前夜の神楽奉納は「幻想的な雰囲気」が特徴で、秋の冷たい夜気や境内を彩る紅葉とともに、季節の風情と地域の伝統文化を味わえる特別な時間となっています。








昼間には味わえない“夜の神社の空気”──暗闇の中で、神聖さと親しみが同居する、静かで厳かで、それでいて温かい時間。この御夜祭は、秋の収穫に感謝し、地域の歴史と文化を次世代へつなぐ、“生きた伝統”を感じさせてくれる特別な夜でした。
手作りの竹灯籠
里宮神社の参道と境内は、手作りの竹灯籠によってそっと照らされました。これらの竹灯籠はワークショップの参加者たちが制作したもので、地域が一体となって灯りをともす——そんな“手づくりのあかり”だからこそ、あたたかく、やさしく、心に残る風景を生み出していました。



その灯りはただ「美しい夜景」ではなく、そこにある歴史、祈り、地域の時間をともに照らすもの。参拝の人や祭りの訪問者だけでなく、町に住む人々の一歩一歩が、光とともに過去と現在をつなぎ、未来につながるような──静かで、あたたかい余韻を残す夜でした。
チェンソーアート
熊本県湯前町、里宮神社には、チェンソーアート世界チャンピオンである 城所ケイジ 氏が手掛けた迫力ある彫刻作品が奉納されています。樹齢約90年、幹回り約2メートルの杉の神木を用いて制作された「昇り龍・降り龍」の彫刻は、高さおよそ3メートルに及び、見る者を圧倒します。さらに、毎年その年の干支をモチーフにした彫刻も奉納されており、龍だけでなく馬や様々な動物をテーマとした作品が境内を彩っています。

参拝しながら、これらの彫刻が単なるアート作品を超えて、地元の人々の願いや想いを形にしていることを肌で感じ、時間が止まったような神域の時間の中で、自分自身もその願いの一部になったような気がしました。
11月15日(土)
渡阿蘇神社 秋季例大祭
熊本県球磨村にある渡阿蘇神社は、令和2年7月豪雨で大きな被害を受けましたが、その後新しい社殿が再建され、2025年11月15日に秋季例大祭が執り行われました。地元住民や参拝者が集い、神事や奉納行事を通じて地域の平穏と繁栄を祈願し、伝統芸能である 球磨神楽 の奉納も行われ、太鼓と笛、そして舞が境内を神聖な雰囲気で包み込みました。新社殿を背景に、氏子や参拝者たちが祈りと祝福を捧げる――災害と復興を経た今だからこそ、この例大祭は地域の再生と絆を象徴する大切な行事となっています。






神事が始まると、静けさの中に笛と太鼓の音色が響き渡り、若き舞人たちによる球磨神楽の奉納が幕を開けました。鈴や剣、御幣を手にした舞、太鼓の低く染み入るようなリズム、笛の張りのある旋律——そのすべてが高台の新社殿の空間でひとつに溶け合い、目に見えない“祈りの空気”をつくり出しているように感じました。
渡阿蘇神社の秋季例大祭は、ただの行事ではなく、「地域の再生」「伝統の継承」「人々の絆」を改めて実感させてくれる、心に残る一日でした。
天狗橋 完成式典
熊本県人吉市にある 天狗橋 は、2020年7月の豪雨災害で被災し、通行不能となっていました。しかしこのたび復旧工事が完了し、2025年11月15日に「天狗橋完成式典」と開通記念イベントが開催されました。抽選で選ばれた100名を含む参加者による“渡り初め”が実施され、その後15時から一般通行が解禁され、多くの人が橋を渡りながら復旧を祝いました。



完成式典では、橋の復活と地域の再生を象徴する一日となりました。新しい橋を渡りながら、人吉・球磨地域の“再起”を感じることができる、記憶に残る行事だったと思います。
妖(あやかし)漫画館オープニングセレモニー
熊本県人吉市の鍛冶屋町通りにある市所有施設「Chobit」は、2025年11月15日、「妖怪や“あやかし”をテーマにした漫画・資料を展示する新スポット」としてリニューアルオープンし、オープニングセレモニーが行われました。セレモニーは16:30〜17:00に開催され、その後館内の一般公開がスタート。以降、「Chobit 妖漫画館」は常設で開館されており、来館者はいつでも展示を見ることができるようになっています。




来場者は地元の人、若い漫画ファン、家族連れ、遠くから訪れた旅人――老若男女さまざま。でも、みんなが「妖」という共通のキーワードでつながっていて、作品を眺める顔も、妖談義に花を咲かせる声も、どこか柔らかく、あたたかな一体感がありました。
妖怪祭り
熊本県人吉市の歴史ある石畳の街並み、鍛冶屋町通りを舞台に、夜の帳とともに“現世”と“あやかし”が交差する、不思議で心踊るお祭り――「人吉妖怪祭り」が開催されました。地元有志と学生たちの手で生み出されたこの祭りは、ただのイベントではなく、伝統と創造が融合する“妖怪たちの舞台”となりました。










この「人吉妖怪祭り」は、単なる仮装イベントではありません。伝統的な“妖怪文化”──古くから語り継がれてきた“あやかし”の存在への敬意と、地域の「まちの記憶」を未来につなぐ――そのための“場”として、多くの人々が参加し、共有し、共鳴した夜でした。
11月16日(日)
やまえ宝物収穫祭
熊本・山江村で毎年秋に開かれる「やまえ宝物収穫祭」は、地域が育んできた農林産物や特産品、そして“この村ならではの暮らしの宝物”が一堂に集まり、山江の魅力をあらためて味わえる一日となります。にぎやかな“うまかもんフェスタ”では、キッチンカーや屋台が軒を連ね、村の特産品を使った焼き物や加工品、山の幸をふんだんに使ったごちそうなど、多彩な味が訪れる人々を迎えていました。








秋の穏やかな空気の中、山江村の広場に一歩足を踏み入れたとき、まず目に飛び込んできたのは豊かな“山の恵み”の数々。色とりどりの野菜や果物、林産物がずらりと並ぶ展示コーナーに、地元の人たちの暮らしとこの村の風土がしっかり根づく「山江らしさ」が感じられて、心がほっと温かくなりました。
オールドカーフェスティバル
熊本県球磨郡水上村で「秋フェスタ in みずかみ オールドカーフェスティバル」が開催されました。会場となった汗の原親水公園駐車場には、昭和期に生まれたレトロで趣のあるクラシックカーや旧車がずらりと並び、懐かしさと風格に満ちた姿を見せてくれました。このイベントは、車好きにとってたまらない“旧車の祭典”であると同時に、水上村ならではの自然や地域文化を楽しめる催しでもありました。






ドライブや旅の途中に訪れても、気軽に立ち寄れて、ご当地グルメや自然散策、写真撮影や会話を楽しむ――そんな「自由さ」と「親しみやすさ」が、オールドカーフェスティバルの魅力をより豊かなものにしていました。
たらぎ農林商工祭
熊本県球磨郡の多良木町で毎年秋に開催される「たらぎ農林商工祭」は、農林業・商工業・地域文化の“宝物”をひとつに集め、地域の魅力を再発見・発信する地域の一大イベントです。地元で育てられた農林産物、手づくり加工品、地元グルメ、そして町のみんなが参加するステージや体験イベントなど、多様なプログラムが集まることで、“暮らし・産業・文化”を丸ごと感じられる祭りとなっています。








地元の若い世代、子どもたちや育ち盛りの世代が参加し、演目や体験を通じて地域の伝統や産業に触れることで、次世代への継承のきっかけにもなっています。そう考えると、この祭りは「地域の未来を育てる大切な機会」でもあるように思えます。
SL人吉・鉄道フェス
SL人吉・鉄道フェスは、熊本県人吉市の中心駅である SL人吉 の“動態展示”や鉄道にまつわる体験を軸に、駅前広場を舞台にした地域イベントです。毎年、蒸気機関車の実演や展示、鉄道関連ブース、ミニSL乗車体験、地元の特産品販売、ステージイベントなど、多彩な催しが一堂に会しました。






たとえば、SLの黒光りする車体と人吉駅前の町並み、地元の特産品や焼酎、地域住民の笑顔――これらが混ざり合うことで、鉄道という“時間を運ぶもの”が、地域の“今と歴史”をつなぐ象徴になる。フェスは、過去の鉄道文化への敬意と、未来への地元発信の両方を併せ持つイベントです。
