
9月22日(月)
くまろんフェア2025 の発表
9月22日に人吉市役所で行われた くまろんフェア2025 の発表では、協力店5店舗の代表者が参加し、今フェアで提供される栗を使ったスイーツや商品の紹介がなされました。




くまろんフェアの発表を聞きながら、秋の訪れとともに地域が動き出す予感に胸が躍りました。栗を通じて人吉球磨地域が一つのストーリーを紡ごうとしているその姿勢が、支援者や参加店舗に対する期待と地域への愛情を感じさせてくれて、わくわくする時間でした。
9月23日(火)
白水阿蘇神社秋季例大祭
この例大祭では、地域の伝統芸能である 白水神楽 が奉納され、五穀豊穣や無病息災を祈る舞が神前に響き渡りました。白水神楽は大正時代に隣接する宮崎県・椎葉から伝わった芸能とも言われており、古屋敷地区を中心に伝承されています。本祭では、例祭のハイライトとして神楽舞や舞手たちの演技が行われ、地域の信仰と伝統を体現する時間となりました。












白水阿蘇神社の境内に入ると、落ち着いた神域の中に地域の人々の祈りの気配があふれていました。静寂と緊張感がほどよく混じる中、奉納された 白水神楽 の舞が始まると、笛・太鼓の音と舞い手の所作が空間を震わせ、舞台と観客との距離を近く感じさせる一体感がありました。
やまえ栗まつり
の祭りでは、やまえ栗を使ったスイーツを味わえる スイーツフェスタ が体育館内で開催され、県内外からの出店者が多数参加。モンブランや栗のパフェ、焼き菓子など、ここでしか味わえない栗スイーツが並びます。役場前広場では、 生栗の直売 や 特産マルシェ に加えて、 栗つかみ取り、 栗イガ投げゲーム といった体験型イベントが実施され、子どもから大人まで楽しめる企画が多彩に用意されます。








やまえ栗まつりに足を運んで、栗の香りと賑わいに包まれた秋の一日を体感しました。大小さまざまな栗スイーツが並ぶスイーツフェスタや、生栗の直売、栗つかみ取りにイガ投げなど、五感で栗を楽しめる企画が盛りだくさんで、「栗の村・やまえ」の魅力が存分に伝わってきました。
山江村の風景


この風景を見たときは、赤い彼岸花が田んぼやあぜ道の縁をそっと染め、秋の風を感じさせる演出をしてくれているようで、祭りの賑わいに加え、自然との調和を改めて感じさせてくれる贅沢な景色でした。
KUMAフェス
このイベントは “昔ながらの運動会” をテーマに据え、50メートル走やパン食い競走、アメ食い競走など、子どもから大人まで参加できる競技が特設レーンで行われました。さらに、キッチンカー出店、地元マルシェなども並び、会場には地域の特産品やグルメを楽しむ場所も豊富に設けられ、来場者が昼から夕方まで賑やかに過ごせる構成となっていました。








KUMAフェス に足を運んでみると、懐かしくて温かな“運動会”の空気が町中に広がっていて、参加するだけでなんだか心が弾みました。パン食い競走や50メートル走など、子どもから大人まで楽しめる種目があって、観客も競技者も笑顔が絶えず、会場が一体になって盛り上がる時間でした。
9月24日(水)
カフェ亜麻色
くまろんフェアを味わいにカフェ亜麻色さんに向かいました



タレントのかめきちさんが店内に!
肥薩線のお話をたくさん聞くことができて、栗スイーツと鉄道トークを同時に楽しめるなんとも贅沢なひとときでした。
多良木町の風景

彼岸花が線路脇を彩る中、「田園シンフォニー」がゆっくり通り過ぎていく光景は、まさに “季節と鉄道が奏でるハーモニー” を感じさせてくれます
年神神社
年神神社(ねがみじんじゃ)は、熊本県球磨郡多良木町大字久米(住所:久米1800付近)に鎮座する神社です。この神社は、地域の「年神(としがみ)」信仰を有する社と考えられ、農作や歳時の安寧・五穀豊穣などを願う場として地元の人に親しまれてきたと思われます。




静かな集落の細い道を進んでたどり着いた年神神社は、ひっそりとした佇まいの中に、地域と時間の重みを感じさせる場所でした。社殿の質素さにも神聖さがあり、地元の人々の信仰が静かに息づいていることを肌で感じられる時間だったと思います。
9月25日(木)
くまりば
人吉市の交流拠点「くまりば」は、宿泊(HOSTEL)・天然かけ流し温泉・コワーキングが一つになった複合施設。宿泊はドミトリー1泊3,850円、個室は1名6,600円/2名11,000円(いずれも素泊まり・料金目安)。冷蔵庫・トイレ・シャワーは共用で、予約はWEBから(6か月前~前日まで)。








くまりばHOSTELに泊まってみて、まずその佇まいと設えのバランスに驚きました。ホステルなのに意外と清潔で落ち着いた空間が広がっていて、雑然さより安心感が勝っていました。内装は白を基調にしていて、共用スペースや廊下の明るさが温かみを感じさせ、居心地がよかったです。温泉が館内に併設されていたことも大きな魅力でした。宿で疲れを癒しながら、移動の疲れや旅の余韻を同時にほどけさせる時間になりました。
9月26日(金)
人吉市紅取橋からの風景

この風景の前では、日常の喧騒がすっと遠のきます。紅取橋から見渡す球磨川、その先でひっそりと佇む大柿毘沙門堂の森の気配。時を忘れ、その場に浸りたくなるような風景でした。

そして振り返ると、天狗橋の姿がそこに。紅取橋越しに見えるそのシルエットは、川と空の間に溶け込んでいて。どこか懐かしくて、新しい。そんな風景です。
人吉市中神町の風景

黄金色に染まる田んぼの先、静かに佇む鳥居。ここは人吉市中神町。奥に見える鳥居は中神白木神社、そして後ろを振り返れば天狗橋の風景も広がっていました。秋の気配と時間の静けさを感じる、心が穏やかになるひとときでした。
9月27日(土)
九州パンケーキCafe 人吉HASSENBA店
人吉の人気スポット「HASSENBA」内にある 九州パンケーキCafe 人吉HASSENBA店 は、九州産の小麦や雑穀を100%使用したパンケーキを提供する、体にやさしいカフェです。カフェではパンケーキだけでなく、ランチメニューや軽食も取り扱っており、地元住民はもちろん観光客の休憩スポットとしても重宝されています。






パンケーキは、九州産の小麦や雑穀を100%使ったというこだわりが感じられる軽やかさと風味があって、一口ひとくちじんわりと体の中に染み入るよう。焼きカレーは香ばしさとコクがちょうどよく、チーズのとろけ感やスパイスのアクセントがしっかり感じられて、満足感のある一品。唐揚げプレートはジューシーさと軽い衣の食感が印象的で、ご飯や付け合わせとのバランスもよく、ぺろりと食べられました。店の雰囲気と料理が調和していて、単なる「休憩」ではなく、訪れたことを記憶に残してくれるような時間になりました。
人吉HASSENBAからの風景


HASSENBAから見えた、球磨川くだりの舟をクレーンで吊る作業──迫力ある光景に思わず立ち止まりました。静かな水面と、作業音が交錯して、普段とは異なる“裏方の景色”を垣間見たような気がします。観光で楽しむ川くだりだけでなく、船が日常でメンテナンスされる姿にも、人吉球磨の自然と時間の流れを感じられる瞬間でした。
Let’s Try くまがわアクティビティ
球磨川の大自然を舞台に、体験型アクティビティを通じて水辺空間を活かしたまちづくりを探る社会実験の一環です。会場は 中川原公園 と HASSENBA。実施されたプログラムは、SUP(スタンドアップパドル)、テントサウナ、ゾーブ(透明なバルーンで水上を進む体験)などとなります。この企画は、人吉市が推進するまちなかグランドデザイン計画「HITONOWA ACTION」の社会実験プログラムとして展開され、地域・事業者・市民を巻き込みながら、水辺の可能性を探る試みです。




SUPで水面を滑るように進むときの静けさと、テントサウナでじんわり汗をかいた後の解放感が印象的でした。ゾーブ体験や他のアクティビティも交えながら、川の表情をいろんな角度で味わえた一日。自然と遊ぶことで、日常が少し色づくような時間でした
人吉城跡ふるさと歴史の広場
昼下がり、人吉城跡 ふるさと歴史の広場を訪れると、夜に予定されている人吉花火大会に向けて、すでに露店の準備が進んでいました。

静かな時間帯に目にする“祭りの準備風景”は、完成したときとは違った力強さがあります。人が集う前のこの場所にも、祭りの息遣いが宿っているようで、胸が高鳴るような期待とともにその風景を見つめていました。
大橋
人吉花火大会直前、大橋から見た球磨川の景色です

夕暮れの空が川面を染め、静寂の中に期待が溶け込む時間でした。夕焼けに染まる川面が、これから訪れる光の饗宴を静かに予告しているようでした。
人吉花火大会
第70回 人吉花火大会 が 19:30〜20:30 に ふるさと歴史の広場 を会場に開催されました。もともとは毎年8月15日に予定されていた大会ですが、荒天のため延期され、今回この日程での実施となったものです。打ち上げ数は 約6,000発 が予定されており、観覧席と打ち上げ地点の距離が近く、夜空に大輪の花火が広がる迫力ある演出が特徴とされています。会場周辺には屋台出店もあり、お祭り気分を盛り上げる露店が並ぶ中、訪れた人たちが夜のひとときを楽しんだ花火大会となりました。










打ち上がる花火のひとつひとつに、私たちのクラウドファンディングで応援していただいた気持ちが込められているようで、いつもより胸に響く夜でした。自然と歓声が重なり、支えてくださった皆さんへの感謝が夜空とともに深く心に残る、忘れられない瞬間になりました。
9月28日(日)
クリーン人吉早朝清掃
人吉花火大会の翌朝には、「クリーン人吉早朝清掃」が実施されます。大会当日の会場周辺や観覧エリアに残されたごみを回収し、「来たときよりも美しく」をスローガンに地域と来場者が協力して環境美化に取り組む清掃活動です。市民や来場者が早朝から集まって一緒に作業にあたることも多く、地域意識や環境意識の醸成にもつながる行事となっています。




人吉花火大会の後、早朝から清掃活動に参加してみて、花火の華やかさが終わった後の「日常」をつなぐ仕事の大切さを実感しました。夜には見えなかった様々なゴミや残骸を目の当たりにすると、祭りを支えてくれた多くの人たちの労力が感じられました
球磨の六調子保存会
球磨地方に伝わる民謡「球磨の六調子」を未来へ受け継ぐために活動する団体です。古くから地域の祭りや行事で唄い継がれてきたこの調子を、三味線・太鼓などの生演奏で披露し、地元文化の灯火を守っています。

三味線と太鼓の響きに合わせて唄われる「球磨の六調子」が、石と木でできた社殿の佇まいと一体になって、時間軸が溶けていくような瞬間でした。
球磨川盆祭
球磨川盆祭は、人吉・球磨地域で毎年開催される盆踊り大会で、地域の住民や来訪者が輪になって踊る“みんなでつくる盆祭り”をコンセプトとしています。祭りの中心は盆踊りで、「盆女美(ぼんじょび)」という女性踊り手グループをはじめ、子どもから大人まで振り付けを学びながら踊る場が設けられます。また、会場には地元グルメの出店や露店が多数並び、祭りを盛り上げる屋台の楽しみも並行して展開されます。








夜風がそっと頬を撫でる中、櫓を囲んで輪になって踊る人々の姿が浮かび上がる灯りに照らされて、胸にじんわりと熱が広がりました。太鼓と笛の音、浴衣の裾が揺れるリズム、その響きと光景が一体となって、夜の広場がひとつの大きな舞台になったような感覚がありました。老若男女がそれぞれの距離で踊り、笑顔を交わしながら、誰もがこの場にいることを楽しんでいる空気が伝わってきて、「みんなで創る祭り」ってこういうものだな、と思えた時間でした。